早いもので、もう12月も半ばですね!
12月と言えば、街中にイルミネーションが灯され、クリスマスムードが高まる頃ですが、本場ヨーロッパでもクリスマスならではの魅力的なイベントがいっぱい!
中でもドイツのクリスマスマーケットは世界的に有名で、毎年日本からもたくさんのツアー客や観光客が訪れます。
そんなクリスマスマーケットですが、実は一箇所だけではなく、ドイツ各地150箇所で開催されており、都市ごとにそれぞれ違った特色や魅力があるのはご存知ですか?
とはいえ広いドイツ国内、全てのクリスマスマーケットを回りきれないし、でもせっかくドイツに行くんだから本場のクリスマスを味わいたい!
そんな皆様のために、「これだけは外せない!」ドイツ三大クリスマスマーケットと女性一人でも十分に楽しめる、おススメの楽しみ方と注意点をご紹介しましょう!
日本でも話題上昇中のクリスマスマーケットとは?
日本でクリスマスと言えば、12月24日のイヴと25日。
でもヨーロッパでは、11月末から12月のクリスマス前までを「アドヴェント(待降節)」と言い、むしろこっちのほうがイヴや当日よりも盛り上がります。
なぜならヨーロッパではほとんどのお店がお休みになり、イヴやクリスマス当日は家族や恋人とのんびり過ごしたり、教会に行く人が多いからです。
キリスト教圏のヨーロッパではアドヴェントの時期、つまり11月末から12月のクリスマス前日にかけて、各国の至るところで盛大なクリスマスマーケットが開催されます。
ベルギーやフランス、オーストリア、スイス、北欧など主にヨーロッパ中部から北部にかけて幅広く開催されていますが、実はクリスマスマーケット発祥の地はドイツで、なんと1434年からずっと続いているそうです!
実は長い歴史を持つ、伝統的なイベントだったんですね。
そのため、世界的にも有名で、一番盛り上がるのもドイツのクリスマスマーケットだと言われています。
教会を中心とした街の広場にお菓子や伝統的な工芸品などを売る屋台がずらりと立ち並び、街中にイルミネーションが灯され、まるで絵葉書かおとぎ話の中のようなロマンティックな雰囲気が味わえます。
ヨーロッパのクリスマスを語る上で外せない!「アドヴェント」って何?
日本にいるとなかなか聞きなれない「アドヴェント」ですが実はこれ、ヨーロッパのクリスマスを語る上で欠かせないほど大事な要素です。
Advent(アドヴェント)とはもともと、「到来、降臨」を意味するラテン語のAdventusが語源になっており文字通り、キリストの降誕を待ち望む時期を表します。
ヨーロッパを始め、キリスト教圏では12月25日のクリスマスの4週間前に最も近い日曜日からクリスマスまでの時期に当たり、この時期にクリスマスまでのカウントダウンをして過ごします。
ドイツやヨーロッパでは可愛らしい「アドヴェントカレンダー」もいっぱい売っているので、日めくり感覚でクリスマスまであと何日かワクワクしながら待つのもこのシーズンならではの楽しみのひとつです。
ここだけは外せない!ドイツ三大クリスマスマーケット
そして毎年、このアドヴェントの時期にドイツ150箇所で開催されているのがクリスマスマーケットです。
中でも「三大クリスマスマーケット」と呼ばれるドイツ中南部のニュルンベルグ、南西部のシュトゥットガルト、東部のドレスデンに開催されるクリスマスマーケットは有名で、それぞれに個性的で魅力的な特徴を持っています。
ニュルンベルグ
世界一有名と言われるニュルンベルグのクリスマスマーケット。
ニュースや雑誌などでもよくとりあげられ、毎年、世界中から多くの観光客が訪れます。
中世の面影を強く残す街並みにはイルミネーションが灯され、町の中心部の大聖堂前には180以上ものお店や屋台がぎっしり立ち並びます。
中でも地元の名物料理が楽しめる屋台が人気ですが、クリスマスならではの名物なら手に入らないものはないと言われています。
また大道芸人によるパフォーマンスも盛んで、幼子キリストに扮した少女が演じるキリストの誕生劇を見ることも出来ます。
ただし、魅力的なお店や見世物も盛りだくさんで世界中から観光客が押し寄せるため、混雑は避けられません。
夕方以降のピークを避けるか、12月の早い時期がねらい目です。
シュトゥットガルト
ドイツ最大規模を誇るシュトゥットガルトのクリスマスマーケット。
魅力はなんといっても、そのスケールの大きさ!
クリスマスマーケットの屋台やお店だけではなく、アイススケートができるリンクが広がっていたり、鉄道模型が走っていたり、市庁舎の窓を使ってアドヴェントカレンダーが飾られていたりと、他のクリスマスマーケットでは味わえない大規模な催し物が見られます。
また、他のクリスマスマーケットではお店や屋台の屋根の飾りが画一的ですが、ここでは各店ごとに競い合うかのように個性的で魅力的な可愛らしい飾りが施されており、見ているだけでも楽しくなってきます。
ドレスデン
クリスマスマーケット発祥の地と言われるドレスデン。
その歴史は、1434年の中世まで遡ります。
有名なドイツ菓子、シュトーレンも実はこのとき生まれたのだそうです。
駅を降りると、そこは既にクリスマスマーケット!
旧市街へ向かう道にはお店や屋台がずらりと軒を連ねています。
このように古い歴史と伝統を誇るドレスデンのクリスマスマーケットでは、ドイツの特産品や伝統的手工芸品が全て集まると言われています。
まるで中世にタイムスリップしたかのような歴史的な街並みに囲まれて、可愛らしい木彫り人形、オーナメント、アクセサリーやガラス細工などを見て回るのも大きな楽しみの一つです。
女性一人旅でも十分に楽しめるクリスマスマーケットの魅力!
ドイツのクリスマスマーケットの魅力は、なんと言ってもまるで中世にいるかのような現実離れしたロマンティックな環境。
イルミネーションが灯された中世の面影が色濃く残る古い街並みを歩いているだけでも、クリスマスの気分を満喫できます。
さらにたくさんのお店や屋台が軒を連ねているので、いろんなお店を見て回るのも楽しみのひとつ。
飲むだけで身体が温まるグリューワイン(ホットワイン)、ドイツの伝統的なお菓子シュトーレン、香ばしい焼きソーセージ、人形の形をしたジンジャーブレッドなど、現地グルメを楽しむもよし!
現地の可愛らしい手工芸品やオーナメントでお気に入りのデザインを探すのもよし!
ロマンティックなロケーション、海外の可愛らしいグッズや安くて美味しい屋台グルメ等、女心を惹きつけてやまないポイント盛りだくさんで女性一人旅でも退屈することなく、楽しめること請け合いです!
ツアーか個人旅行、どっちがおススメ?
では実際に行ってみるには、具体的にどのような方法があるのでしょうか?
まず、その前に個人旅行で行くか、それともツアーで行くか選ぶ必要があります。
個人旅行の場合
まず、三大クリスマスマーケットが開催されるドレスデン、シュトゥットガルト、ニュルンベルグ3都市近辺で日本から直行便が出ている都市は、ドイツのフランクフルトとミュンヘン、チェコのプラハ。
フランクフルトはシュトゥットガルト、ミュンヘンはニュルンベルグ、チェコのプラハは元東ドイツ領だったドレスデンとそれぞれ近いため、全部回るには上手くルートを組む必要があります。
ヨーロッパ都市間の移動は、電車がメイン。
上手くいけばドイツだけでなくチェコのクリスマスマーケットも回れたり、フランクフルトやミュンヘンの観光も組み合わせたり、自由自在にプランを組めるのが魅力。
ただし初めての場合やあまり旅慣れてない場合、上手くプランを組まないと乗り継ぎが上手くいかず、時間的なロスになってしまうので、あまりオススメはできません。
ツアーの場合
それでは、ツアーはどうでしょうか?
HISや阪急交通社など、主に大手旅行会社から格安で魅力的なクリスマスマーケットオンリーのツアーもいっぱい出ています。
初めての海外旅行はもちろんのこと、クリスマスマーケットだけを効率的に回りたいし、買い物も楽しみたいけどたくさんの荷物を抱えての移動が大変・・・!という方にはオススメです。
クリスマスマーケットを楽しむために注意したいこと
このように楽しみが尽きないクリスマスマーケットですが、つい現実離れしたロマンティックな雰囲気に呑まれて、周囲への注意がおろそかになりがち。
現実逃避したくなる気持ちはよくわかりますが、クリスマスマーケットを心置きなく存分に楽しむためにも、以下の注意が必要です!
防寒対策
クリスマスマーケットが開催される12月のドイツは厳寒で雪も多いため、しっかりとした防寒対策が必要です。
ヒートテックと重ね着、マフラーやしっかりした上着はもちろんですが、地面も雪や氷で凍ったり滑りやすく、また日中には溶けてしまって道がぬかるむため、防水加工ブーツと足裏カイロがあれば完璧です!
防犯対策
また世界中から観光客が集まり大規模なマーケットでは、いくらロマンティックで素敵な雰囲気でも、いつどこでスリが狙っているかわかりません。
また、クリスマスのシーズンはテロが起こる可能性もあるため、歩いているときも自分の身の回りには十分、気を配ることが大事です。
また、クリスマスマーケットでは小さな屋台がメインなため、クレジットカードは使えません。
スリ対策のため、あまりたくさんのお金を持ち歩かないこと、または財布を分けておくという工夫が必要になります。
マーケット内のトイレ事情
ドイツに限らず、ヨーロッパではあまり公衆トイレがないため、できれば出発前にホテルで済ますか、大きな駅やデパート、飲食店などでトイレを借りられそうなところがあればチェックしておきましょう。
また、ヨーロッパでは日本と違って公衆トイレがあっても有料なことが多いため、あらかじめ小銭をたくさん準備しておくとよいでしょう。
旅行する時期とタイミング
ほとんどのマーケットは11月末からクリスマス直前までオープンしていますが、「いつ行くか」も楽しむための重要なポイントになってきます。
11月はピークから少しずれているため、予算を抑えたい場合はありがたいですが、場所によってはまだ「準備中」なところもあるため、せっかく行ってもまだ何もなくてがっかりしたということもあります。
そのため、なるべく12月の早い時期を狙うのがおススメです。
さらにこの時期は観光客も多く、宿泊費も値上がりするため、ホテルの確保はお早目に!
実は日本でも楽しめるクリスマスマーケット!
ここまで本場ドイツのクリスマスマーケットをご紹介しましたが、師走の忙しいこの時期に長期休暇も取れないし、行きたくても行けない・・・そんな皆様に、朗報です!
なんと日本国内でも楽しめるクリスマスマーケットがあるんです!
首都圏では、この3つが代表的なクリスマスマーケットです。
近い方は、是非足を伸ばしてみることをオススメします!
いずれもドイツのクリスマスマーケットと比べると小規模ではありますが、本場のクリスマスグッズや本格的な屋台グルメを売る出店もいっぱい出店するので、雰囲気を味わうにはもってこいです。
ただし、ドイツのクリスマスマーケット同様、混雑が避けられないため、くれぐれも身の回りや持ち物には気をつけましょう!
東京
横浜
「でもどうせ全部、東京近辺だけなんでしょ?」とがっかりしている地方在住の皆様、がっかりするのはまだ早い!
クリスマスマーケットは東京・横浜など首都圏だけでなく、北は北海道、南は福岡まで、日本全国の大都市で開催されています。
お近くの方は、是非とも足を運んでみて、本場の雰囲気を味わってみるのはいかがでしょうか?
まとめ
日本でクリスマスと言えば12月24、25日ですが、本場ヨーロッパではむしろ盛り上がるのはクリスマス前までのアドヴェント(待降節)!
あちこちにイルミネーションが灯された中世の面影を残す教会や街並みにいるだけで、現実離れしたロマンティックなクリスマスムードを満喫できます。
さらにクリスマスマーケット発祥地のドイツでは街ごとにそれぞれ個性や特色があり、あちこち目移りしそう。
そんなときにおススメなのが、ドイツ三大クリスマスマーケット!
クリスマスマーケット発祥地のドレスデン、世界的人気を誇るニュルンベルグ、スケールの大きさとユニークさが魅力のシュトゥットガルト。
どれも魅力的で迷いそうなときは、それぞれのマーケットの個性や特徴、自分の旅行プランから選ぶのも手ですが、クリスマスマーケットだけ効率的に回りたければツアーが断然、お得でおススメです!
どのマーケットもまるでおとぎ話の中に迷い込んだかのようにロマンティックな雰囲気と美味しい現地グルメ、可愛らしい手工芸品やオーナメントを見ているだけでもワクワクする楽しさ。
防寒と防犯対策をしっかりして、心置きなくクリスマスの雰囲気に浸りたいものですね!
今すぐヨーロッパへ行けなくても、日本にもたくさん魅力的なクリスマスマーケットがあるので、まずはそっちで雰囲気を味わってから本場のクリスマスマーケットへ行くのもおススメです。