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立冬っていつでどんな意味がある?おすすめの食べ物は?【2017最新版】

夏から秋になり、季節の変わり目で急に寒くなってきた今日この頃。

会社や友達との会話でも「立冬」という言葉をしばしば耳にするようになりましたが、立冬とは具体的にいつのことでしょうか?

ちなみに今年の立冬は11月7日だそうですが、毎年同じ日なのでしょうか?それとも年によって変わるのでしょうか?

また他の祝日や記念日のように、何か意味があるのでしょうか?

どんな食べ物を食べ、どのように過ごせばいいのでしょうか?

日本の風習でありながら、日本人でもなかなか深くは知らない「立冬」には、実はこの季節を乗り切る暮らしの「知恵」が隠されていました!

そもそも立冬って何?どんな意味があるの?

 立冬

「立冬」とは、「二十四節気」の19番目にあたる季節をさします。

「二十四節気」とは、1年を24に分け、それぞれの季節の節目に対して呼称をあてはめたもので、古代中国が発祥と言われています。

他にも立春、立夏、立秋があり、立冬とあわせて「四立(しりゅう)」と呼ばれ、重要な季節の区切り目とされています。

立冬は「冬の始まり」、「冬の訪れを感じさせる日」という意味があります。

でも日本では、「立冬」は暦の上ではまだまだ秋のイメージがあります。

このようなずれが生じるのは、なぜでしょうか?

その鍵は発祥地の中国、黄河流域の地方と日本の気候と暦の違いにありました。

まず、中国の黄河流域地方は日本と比べるとかなり寒くなること。

そして、二十四節気が日本で使われるようになった当初は日本も中国と同じ月の周期を元にした太陰暦を使っていましたが、日本が太陽暦を取り入れるようになってから、このようなずれが生じるようになりました。

立冬の日はどうやって決まる?冬至との違いは?

実は立冬の日は決まっておらず、年によって変わりますが、2031年までは11月7日か8日になると言われています。

立冬の日の算出方法は、いたって簡単!

今年の西暦を4で割り、余りが3なら11月8日、それ以外ならば11月7日になります。

また、立冬には日にちと期間の二種類がありますが、今年の立冬の日にちは11月7日、期間としての立冬は11月7日~21日です。

期間としての「立冬」は、「二十四節気」の次の季節、「小雪」までの期間を表します。

また、よく「冬至」と混同されがちですが、冬至は時期的には12月22日ごろで、「一年でもっとも夜が長い日」という意味があり、立冬とは全く違う季節を表します。

立冬に食べるといい食べ物は?

 立冬の食べ物

実は、特にこれと言って決まった立冬の食べ物はありません。

冬のはじまりの日で、これから本格的に冬に向けて寒さが厳しくなっていく中、身体を暖めて栄養をしっかりつけ、厳しい冬を乗り切ろうという意味で、鍋料理が人気です。

また、今年の立冬は11月7日なことから、「11(いい)7(なべ)の日」とも言われています。

特にほうれん草、青梗菜、ニラ、ねぎ、白菜、大根、生姜など、身体を暖め、しっかり栄養が取れる温野菜がいいと言われています。

ちなみにこれも混同されがちですが、カボチャを食べるといいと言われているのは冬至です。

この時期オススメの身体が暖まる鍋料理

このようにこのシーズンおすすめなのは、身体を暖める鍋料理!

手軽に準備でき、また美味しい温野菜をしっかり取れるのが魅力。

この時期オススメの身体を暖める美味しい鍋料理のレシピをご紹介します!

キムチ鍋

身体を暖め、なおかつ美味しく食べられる代表と言えばやっぱりキムチ!

ピリッとしたこくのある味わいでご飯が進みます。

材料

2~3人分

白菜1/8個、白ネギ1本、5cmくらいの大根、豚肉250g、春雨一束、えのき1袋、水1000ml、キムチの素(大さじ4)、コチュジャン(大さじ1)、味噌(大さじ1)、鶏がらスープの素(大さじ2)、にんにくみじん切り(1片)

レシピ

  1. 鍋に油を入れ、ニンニクを入れて炒める。
  2. 香りが出る頃になったら水、キムチの素、コチュジャン、味噌、鳥がらスープの素、にんにくみじん切りを入れて煮立てる。
  3. 野菜、肉を食べやすい大きさに切り、全部入れて煮込む。
  4. 最後に春雨を入れて煮る。

水炊き

材料も定番中の定番で、作り方も簡単。

シンプルイズベスト!が魅力だけど、旬の野菜もしっかり取れて栄養満点♪

鶏の旨味もしっかり効いて、箸が進む美味しさです。

材料

2人分

鶏もも肉350g、酒(大さじ2)白菜250g、にんじん1本、長ネギ1本、水7カップ、だし昆布1枚、鶏がらスープの素(大さじ1)、ポン酢(適宜)、大根おろし(適宜)、柚子こしょう(お好みで適宜)、七味(お好みで適宜)

レシピ

  1. 土鍋に水とだし昆布、鶏がらスープの素を入れ、20分ほど置いておく。
  2. 鶏もも肉、白菜、長ネギ、にんじんなどの肉と野菜を食べやすい大きさに切る。
  3. 最初に準備した土鍋を火にかけ、煮立ったら2で切った鶏肉を加える。
  4. 煮立ったらあくを取り、15分くらい煮る。
  5. にんじんを加えて煮る。
  6. 野菜を入れて煮る。

餃子鍋

またユニークなところでは、この時期に欠かせない餃子もオススメです!

本場中国ではこの時期に食べる定番料理で、鍋やお酒との相性も抜群。

作り方も簡単で、身体も暖まります。

材料

2人分

冷凍水餃子15個、春雨100g、キャベツ1/4個、えのき1袋、長ネギ1本、ニラ1/2束、水5カップ、鶏がらスープの素(大さじ1)、しょうゆ(大さじ1)、昆布茶(大さじ1)

レシピ

  1. 野菜を食べやすい大きさに切る。
  2. 鍋に水、鶏がらスープの素、しょうゆ、昆布茶を入れて煮る。
  3. ニラ以外の全ての野菜を入れて似る。
  4. 煮立ったら冷凍水餃子、春雨を入れて煮る。
  5. 最後にニラを加え、蓋をして煮る。ニラがしんなりしてきたら完成!

本場中国ならではの立冬の食べ物

 中国の立冬

それでは「二十四節気」発祥の地、本場中国では立冬にどのような食べ物を食べているのでしょうか?

まず、「立冬補冬、補嘴空」というこの時期の中国のことわざがありますが、これは「立冬には冬に備えて栄養補給をしなさいよ」という意味だそうです。

寒さ厳しい季節に備えて身体を暖め、栄養をしっかり取るのは日本も中国も同じですね。

さらに「南方熱補、北方餃子」と言われ、北部では主に餃子を、南部では鶏肉や魚をこの時期の特別なごちそうとして食べるそうです。

台湾では羊肉と漢方薬を煮込んだ立冬の料理を食べるそうです。

立冬に餃子を食べるようになったのにはいろんな説があります。

耳が落ちると言われた現地の厳しい寒さを、耳の形をした餃子を食べることで寒さを乗り切るためにお祈りしたという風習に基づく説。

他にも餃子(jiǎo zi)の発音は中国語では「交代(jiāo zi)」に似ているため、「季節の交代」という意味で食べられるようになったという説もあります。

まとめ

夏から秋に季節が代わり、寒さが日に日に増していくこの時期。

冬の訪れ、「立冬」のシーズンですが、暦では冬でも日本ではまだまだ秋のイメージでギャップがあるのは、発祥地が中国の寒い地方だったからなんですね。

日本も中国もこの時期は「身体を暖めて栄養を付け、冬の厳しい寒さを乗り切りましょう」という意味がありますが、食べ物ひとつとってもそれぞれのお国柄が表れてて面白いですね。

中国の耳が凍って落ちるほどの寒さほどではありませんが、日本にいる私たちも身体を整えてこれからの冬を乗り切りましょう!