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機内持ち込み手荷物の制限と持ち込めないものは?知らなかったじゃ済まされない要チェック事項!

初めての海外旅行、はりきって荷物を詰め込んでいざ出発!

・・・と言いたいところですが、ちょっと待って!

機内に持ち込む荷物に、制限があるのをご存じですか?

重さや大きさ、個数はもちろんのこと、液体やスプレー等も規程の条件を満たさないと機内には持ち込めません。

また物によっては危険物扱いされ、荷物検査で没収されてしまうこともあります。

せっかくの海外旅行、はりきってたくさん荷物を詰め込んだのはいいけど、大事な荷物を機内に持ち込めなかったり、出発前に没収されるのは不便だし本末転倒。

しかも出発前から精神的ショックが大きすぎて、旅を楽しむどころじゃなくなりますよね。

そこで、今回は国際線の機内に持ち込める荷物の条件と持ち込めない荷物について、おさえておきましょう!

いまさら聞けない機内持ち込み荷物のサイズ・重さ制限

手荷物

飛行機には、搭乗前に航空会社のカウンターに預ける「預け入れ荷物(受託手荷物)」の他に、機内に手荷物を持ちこむことができます。

機内に持ち込めるのは、小さなハンドバッグ1個と、規程の制限サイズ・重量内であれば少し大きめのボストンバッグか小さめのスーツケース1個までです。

細かい点は航空会社によって異なりますが、ほとんどの場合は機内持ち込み荷物のサイズと重量制限は以下の通りです。

・持ち込めるのは、手荷物を入れた大きめのボストンバッグか小さめのスーツケース1個と、身の回り品や貴重品を入れたハンドバッグ1個

・手荷物を入れたバッグのサイズは、3辺の合計が115cm以内であること

・手荷物の重さは、7kg~20kg以内であること

なお、重量制限については会社によっては規程がそれぞれ違うので、事前に自分が搭乗する便の航空会社の公式サイトで確認しておきましょう!

要注意!機内に持ち込んではいけない物

機内持ち込み不可

機内持ち込み・預け入れともに不可な物

事前に受託手荷物として飛行機に預けることも、機内に持ち込むことも一切禁止されている荷物があります。

それは、ガス、火薬、燃料、毒物、酸化性物質、腐食性物質など、いわゆる「危険物」と呼ばれるものです。

具体的には、以下のようなものを指します。

・ガス-スプレーやボンベなどの高圧ガス

・火薬-クラッカーや花火など

・燃料-オイルや燃料、炭などの引火性物質

・毒物-殺虫剤や農薬など

・酸化性物質-漂白剤や酸素スプレーなど

・腐食性物質-水銀や液体バッテリーなど

これらは全て、飛行機に預けることも持ち込むことも一切できないので、絶対に持ち込まないよう注意が必要です!

機内持ち込みはできないが、預け入れはOKな物

また、機内への持ち込みはできなくても、飛行機への預け入れは可能な荷物もあります。

具体的には、以下の3種類が該当します。

・はさみなどの刃物や工具、とがったもの

→カミソリや化粧ポーチに入った爪切りや小さな眉用ハサミも対象になるので要注意!

・竹刀、ゴルフクラブ、サーフボード等の長い物

・ヘアスプレーや制汗スプレー等、日用やスポーツ等に使うスプレー

これらは機内持ち込みはできませんが、受託手荷物として飛行機に預けることができるので、機内用手荷物ではなくスーツケースに入れたほうが安全でしょう。

液体物の持ち込み制限と取り扱い方法

液体物

機内に液体物を持ちこむ際にも、持ち込み制限があるので要注意です。

「液体物」とは液体そのものだけでなく、ジェル状のものや煙霧質のエアゾール、容器に入れないと形状を保てない半液体状態のものも含みます。

具体的には、以下のものを指します。

・化粧品-メイク落とし、香水、化粧水、液状コンシーラー、マスカラ、ジェル状リップクリームなど

・日用品-洗顔フォーム、歯磨き粉、ヘアワックス、ジェル、ローション、ハンドクリーム、保湿クリーム、マウスウォッシュや口臭スプレーなど

・食料品-プリンやゼリー、ヨーグルト、バター、味噌、缶詰、練りワサビなど半液体状のもの。

・筆記用具-修正液や万年筆のインク、水性絵具など

これらを機内持ち込みする場合は、全て100ml以上は持ち込めないという制限があります。

ただし、以下の条件なら機内持ち込み可能です。

・液体物を全て100ml以下の小分け容器に入れる。

・全ての容器を縦横合計40cm以下のジッパー付きの透明プラスチックバッグにまとめて入れる。

・プラスチック袋の容量は1リットル以下で、一人につき1つのみ持ち込み可能。

・空港の手荷物検査で検査員が開封することがあるので、袋は再封可能であること。

なお、たとえ100ml以下の容器であっても、透明プラスチックバッグに入っていなければ持ち込みできないので要注意です!

ちなみに飛行機に預ける受託手荷物には液体制限がないため、最低限どうしても使うぶんだけを手荷物に入れ、残りはスーツケースに入れるのも手です。

また、メイク落としは液体状のものではなく、メイク落としシートを持っていくなど、液体状以外のもので代用するのもアリです。

例外的に持ち込み可能な液体物

例外的に、機内持ち込みが可能な液体物もあります。

それには、以下2種類があります。

医薬品や幼児用食料品など

持病などで常備薬を持ち歩いている方や、赤ちゃんや乳幼児と一緒に旅行している方は、薬や幼児用食料品などの持ち込みで不安な方も多いかと思います。

しかし、ご安心を!

医薬品や幼児用食料は他の液体物と違い、機内持ち込みが可能です。

具体的には、以下のものを含みます。

・医薬品-目薬、コンタクトレンズの保存薬、液体状薬、喘息のスプレー、カプセル薬、咳止めシロップ、糖尿病患者用食料など

・幼児用食料品-赤ちゃんにあげるミルクや離乳食など

これらはもちろん他の液体物と同じく、100ml以下の容器と袋にまとめて収めることができれば申告する必要はありませんが、100mlを超える場合でも袋に入れなくても機内への持ち込みが可能です。

その場合には、検査の際に「医薬品」として申し出る必要があるため、診断書や処方箋かそれらのコピーがあると手続きがスムーズです。

出国手続き後、免税店や自販機で買ったもの

出国手続き後に免税店や自動販売機で購入した化粧品やお酒、飲み物も機内への持ち込み可能です。

その場合は通常の液体とは違い、100mlを超えても持ち込めます。

飛行機に搭乗する全ての乗客には、「保安検査」が課せられます。

保安検査を通過後のエリアは「クリーンエリア」と呼ばれ、全ての乗客の荷物が検査されていることが大前提なので、機内とほぼ同じ安全性が保たれていると見なされます。

そのため、ここでは飛行機の中にいるのと同じ扱いになるため、100mlを超える液体や化粧品、お酒の購入が可能になるというわけです。

当然、出国手続き前に持ち込んだ液体やお酒、化粧品はどんなに高価なものでも規程の量を超えるものは問答無用で没収されてしまいます。

どうしてもお酒を持ちこみたい人は厳重に梱包してスーツケースに入れるか、飲み物が欲しい人は飛行機に乗る直前にクリーンエリア内の売店で購入することをお勧めします。

まとめ

機内に手荷物として持ち込めるのは、大きめのバッグ1個と、貴重品を入れたハンドバッグが1個。

手荷物のサイズや重量は、ほとんどの場合は3辺の合計が115cm以内、7kg~20kg以内であることが条件ですが、航空会社ごとで細かい規程の違いがあるので、事前に確認しましょう。

もちろん毒物や危険物は預け入れ、機内持ち込みともにできませんが、液体物はきちんとルールを守れば、持ち込み可能なのでご安心下さい!

危険物以外でどうしても持っていきたいけど、ルールから外れるものについては、スーツケースに入れて持っていきましょう。

せっかくの海外旅行、大事な荷物を必要なだけ詰めて、余計なストレスを減らして気軽に楽しみたいですね!