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女性の一人旅に欠かせないスリ対策【実践編】適度な緊張感とスキのない立ち居振る舞いが身を守る!

年々、世界中で巧妙になり、複雑化するスリの手口。

でもスリの手口を学び、情報収集ができたら対策も立てやすいもの!

具体的に何をすればいいの・・・?スリに対抗するって、どうするの?

体力的にも自信ないし・・・。

そんな悩みを持つ女性も多いことと思いますが、防犯対策と言っても決してだいそれたものではなく、どれも一度どこかで聞いたことのあるようなごく当たり前のことばかり。

でもそんなちょっとした注意と工夫が、一人旅中のあなたの身を守ります!

どんなに治安のいい国でも増えているスリ。

しかもその手口は年々、巧妙化してきており一筋縄ではいかないように思えますが、基本的な対策さえ怠らなければ決して防げないものではありません。

今回はそんな一人旅中の女性の身を守るのに役立つ、とっておきの防犯対策をご紹介しましょう!

なお、旅の前からでもできるスリ対策【準備編】は、こちらをどうぞ!

女性の一人旅に欠かせないスリ対策【準備編】旅の前の準備は情報収集と心構えが決めて!

適切な緊張感と行動、堂々とした立ち居振る舞いを忘れずに!

適切な立ち居振る舞い

スリは常に「隙のある獲物」を求めています。

しかし、ほんの少し立ち居振る舞いや行動を工夫することで、スリ被害に遭う確率を格段に減らすことができます。

肝心なのは、警戒を怠らず、隙を見せないことです。

そして周囲を見渡して、カメレオンのように現地の人に融け込んでしまうことです。

気分はカメレオン!現地人になりきって、堂々と!

ただでさえ小柄で無力に見える日本人観光客。

ましてや一人旅の女性客は、スリから見たら狙いやすく、格好の餌食です。

さらに日本人は欧米人と比べるとぼんやりしているか、逆にオドオドしているように見えることが多いため、そこがますます付け込まれやすくなります。

ここはカメレオンのように現地人にとけこむ仕草をすることが一番の対策になります。

例えば、歩き方一つについても日本人女性は足をひきずるようにしてスリ足で歩くのに対して、欧米人は大股で颯爽と歩く姿が目立ちます。

このように仕草だけでも欧米人女性を見習って、堂々とした態度を取ることで、スリに「難易度が高い」と思わせ、付け込まれにくくなります。

また、現地在住の係員の分析によると、スリに会いやすい人には「ある傾向」があるそうです。

それは、いつもニコニコ楽しそうにしていること。

確かに一見、素晴らしいことのように思えますが、スリにとっては獲物を見分ける恰好の糸口!

いつもニコニコしていると「いかにも観光客です!」と主張していることにもなるので、ここはいくら楽しくてもぐっと我慢して、現地の人に融け込むようなニュートラルな態度でいたほうが得策でしょう。

とはいえ、常に人を寄せ付けないほど警戒心過剰でも現地の人との交流を楽しめず、旅の楽しさも半減してしまうので、さじ加減が難しいところ。

旅を楽しむ気持ちも忘れず、心の片隅に警戒心を残しておくぐらいでちょうどいいでしょう。

スリを防ぐバッグの持ち方と選び方

バッグの持ち方を工夫するだけでもスリに狙われにくくなり、盗難に遭いにくくなります。

まず、バッグの種類はリュックよりも斜め掛けと肩掛けツーウェイにできるものがベストです。

ファスナーがついているもので、なおかつ目立たないものがベストです。

トートバッグ等、女性用のお洒落なバッグには開口部が大きく、きっちり閉じないものが多いですが、海外旅行には適さないので要注意です。

街歩きでは肩掛けにして、人が多い繁華街や観光地では斜め掛けにします。

リュックは背中に背負うため、後ろが無防備になり、背後からスリに狙われやすくなります。

万が一、リュックしかない場合には背負わず、前に回して抱え込むように持つようにしましょう。

バッグはできるだけ体に密着させるか、常に手をかけて持つようにします。

そうすることで常に意識がバッグに向いていることがわかり、スリに狙われにくくなる上、万が一ひったくられそうになっても反射的に掴むことができるからです。

ファスナーがついている側は後ろから開けられたりしないよう、必ず自分の目が届く位置に持ってくるようにしましょう。

貴重品の扱いと管理方法

基本、貴重品やお金はまとめて持たず、分散させて管理するのが鉄則です。

まとめて一か所に持っておくと、大事なものを根こそぎ取られてしまうからです。

現金でも持ち歩くものは最低限にし、残りはホテルのセーフティボックスか鍵がかかるスーツケースに保管します。

貴重品を持ち歩く場合は、決して肌身離さず!

ただし、ウェストポーチのように一目で貴重品の場所がわかるようなものではなく、薄手のポーチかパスポートホルダーに入れて持ち、さらに冬ならばその上からコート、夏ならば薄手の上着で覆って外からは見えないようにします。

基本は、パスポートや限度額の高い予備のクレジットカード、現金など絶対に取られては困る貴重品は腹巻などに隠して肌身離さず身に着け、万が一スラれてもいいぐらいの現金や地図、傘、ハンカチなどはカバンに入れます。

携帯電話や財布はポーチに入れ、バッグに入れて中でチェーンで固定するか、よく探さないとわからない場所にしまっておきます。

現金も同じ考えで、貴重品をまとめて入れるメインの財布とちょっとした買い物をするときに持ち歩くサブの財布、万が一に備えて予備のお金を入れておく予備用財布に分散して保管することが大事です。

財布も普段使いのお気に入りの財布や立派なブランドものではなく、一見財布とわからないようなポーチにすると狙われにくくなります。

また万が一のときを考え、盗まれても惜しくないような安物を使うという手もあります。

欧米は基本、クレジットカード社会なので持ち歩く現金は最低限にしますが、万が一バッグごとすられた場合でもホテルまで帰れるぐらいの交通費は貴重品入れに入れておいたほうがいいでしょう。

また万が一に備え、パスポートと航空券のコピーを取っておきましょう。

他にもこんなにある!目からうろこのおススメ防犯対策

防犯対策

その他、体験者が語る有効だったおススメのスリ対策方法をご紹介します。

どれも一度はどこかで聞いたことがあるほどポピュラーな鉄則中の鉄則ですが、一人旅中の女性が自分の身を守るには効果てきめんです!

暗くなってから出歩かないこと!

もはや旅の鉄則中の鉄則ですが、暗い夜道や人気のない場所にはいかないこと。

外出するなら朝早くから活動を始め、日が暮れる前にはホテルに戻るようにしましょう。

食事も夕食はデリのテイクアウトを持って帰ってホテルの部屋で食べるか、ホテル近くのデリやカフェを利用します。

どうしても贅沢な食事をしたいときは、昼食でちょっと豪華なレストランやビストロで食事を楽しむようにしましょう。

ヨーロッパなら昼間からワインを飲むのは普通なので、泥酔しない程度にたしなむのもオツです。

バスや地下鉄など公共交通機関での注意点

他人と身体が触れ合わない程度に安全な距離を保ち、荷物は必ず体に密着せて抱えるように持ちます。

他にもドアの傍に立たないようにし、外国人の家族連れやカップルの傍に行くようにするのも手です。

街中でのスマホの取り扱い

最近、増えているのがスマホやデジカメを狙った犯罪。

その手口は実に鮮やかで、バッグから取り出す一瞬の隙をついてひったくられます。

どうしてもスマホを使うときには壁を背にして、背後に誰もいない状態にしてから前方に注意を払います。

また写メを撮る場合も同じで、自分の立ち位置を確認してから素早く撮るようにしましょう。

万が一、バッグを置く場合の注意点

スリの対策は原則、ゴルゴ13のように常に背後に気を配るのは鉄則ですが、レストランなどで席が選べず、他の客と背中合わせの席に着くときは要注意です。

バッグは必ず自分の目が届く範囲に置き、椅子の下ではなく自分の足元に置くのがベストです。

もちろんバッグはしっかり閉じ、肩を通す紐の部分に自分の足かテーブル、または椅子の足を通しておきましょう。

こうすることで、バッグのみ持ち去られる危険性を回避できます。

どうしても夜遊びをしたいときのための裏技!

そうは言っても、国によっては魅力的な夜遊びスポットや夜ならではのスポットもたくさんあります。

そういった場合には、ホテルまでの送迎サービス付きの一人参加OKな現地のオプショナルツアーを利用します。

他にも明るい大通り沿いの店にするか、信用できる現地の友人かガイドさんと飲みに行くのも手です。

服装や持ち物にも要注意!

防犯グッズ

他にも、スリの目を惹きつける服装のパターンを知っておくことや、持ち物を工夫することも有効な防犯対策です。

スリに目を付けられやすい服装とは?

憧れの海外一人旅!

特に憧れのヨーロッパでは、お洒落して散策したい気持ちは女性として痛いほどよくわかります。

しかし、そんな女性心理にも付け込んでくるのが、プロの犯罪者。

特に欧米では若い女性は質素な恰好をしていることが多く、そんな中、ブランドバッグにスカート&ヒール姿のお洒落な若い日本人女性の姿はイヤでも目につき、スリの恰好の餌食となってしまいます。

かと言って、あまりにも「旅行者です!」という質素すぎるいでたちでも逆に犯罪者の目を引いてしまいます。

このように旅行中のお洒落はさじ加減が難しいところですが、ベストは現地人になりきってしまうこと!

高級レストランやホテル、オペラ等の観劇等、ドレスコードがある場所以外は質素でシンプル、カジュアルな服装が基本ですが、現地の女性のファッションをよく観察し、現地女性のお洒落の一部を取り入れてみるのもひとつの手です。

例えば中東や東南アジアのイスラム圏では、ムスリム女性はヒジャブという布やスカーフを頭から被っています。

最近ではヒジャブにもお洒落な柄やデザインのものも多いので、そんなところでさりげないお洒落を取り入れてみるのも素敵ですね。

現地人に間違えられるようなファッションができるようになれば、ベストです!

念には念を!小物にもやりすぎなくらいの小細工を!

スリに狙われにくいカバンの選び方や持ち方については既にご説明しましたが、カバンの中身にも気を配る必要があります。

カバンのファスナーをしっかり閉じることは当然ですが、そのファスナーにも南京錠や金具、リングなどでストッパーをかけましょう。

登山用カラビナでファスナーとベルトを固定するのも、有効な手段です。

要するに、カバンを外から簡単に開けられないようにしてしまうことが大事です。

もちろん財布は簡単に取り出せないようにカバンの奥深くにしまっておくのが鉄則ですが、さらにチェーン等でカバンの中と固定しておくと安心です。

またブランドショップで買い物をした場合、その店のバッグをそのまま持ち歩くのは狙われる原因になるため、中が見えないぐらいの濃い色の買い物袋に入れて持ち歩くのが得策です。

さらにカバンごとひったくられた場合に備え、キーホルダー型の小さな防犯ブザーを身に着けると完璧です。

これらの防犯グッズは100円ショップなどで100~500円もあれば手に入るので、是非、全部揃えましょう!

海外旅行の装備は、大げさなぐらいでちょうどいいと考えておいて間違いはありません。

要するに、「これだけ気を付けていたんだから、取られてもあきらめがつく」ぐらい防犯対策には万全を期すことが大事です。

まとめ

いかがでしたか?

「防犯対策」と言っても決して大それたものではなく、いずれもどこかで聞いたことがあるような、ごく当たり前のシンプルなことばかり。

大事なのは、いかに持ち物をスリの魔の手から守り、自然に現地の人と違和感なく溶け込めるか。

せっかくの海外旅行、女性ならばめいっぱいお洒落して楽しみたい!という気持ちはわかりますが、ここは自分の身を守るためにぐっとこらえて、質素でカジュアルな装いを心がけましょう。

でも現地女性のファッションを見て、現地ならではのお洒落を部分的に取り入れてみるのも旅の楽しさのひとつ。

メリハリをつけて、楽しみたいものですね!

またちょっとした防犯グッズなら100円ショップで格安で手に入るので、ケチらず揃えましょう。

自分の命を守ってくれると思えば、決して無駄な散財ではありません!

全てが自分の自由きままに決められる一人旅は魅力的な反面、何が起こっても自分一人で対処しなくてはならない覚悟と責任と表裏一体であることを、いつも忘れないでいたいものです。