せっかくの海外旅行、できるだけスマートで身軽に楽しみたいもの。
現地に着いてからの街歩きはもちろんのこと、行きの飛行機で乗り継ぎがある場合にも大きく重い荷物を持ち歩かなくてはならないと考えただけで、うんざりしてきますよね。
特に機内持ち込み用の荷物はいろいろ持ち込み制限があるので、面倒くさいから何も持たなくてもいいや!と思いたいところですが、ちょっと待って!
いくら機内持ち込み規程にひっかからなくても、荷物を減らして身軽になっても、必要なときに欲しいものがなければ本末転倒です。
そこで、ここでは機内持ち込み用にすべき荷物と機内に持っていけば便利なもの、そしてちょっとしたパッキングのコツをご紹介しましょう!
機内持ち込み荷物の必需品
まずは、機内持ち込みにすべき荷物で、「これだけは絶対に必要!」なものをご紹介しましょう。
パスポートや現金など、肌身離さず身に着けておくべき貴重品や、壊れやすい精密機器、普段から手放せない身の回り品や薬などが該当します。
これだけは欠かせない!貴重品
パスポートや航空券など、海外旅行には絶対になくてはならない必需品です。
忘れないように出発前にちゃんと持ったかどうか、必ずチェックしましょう!
パスポート
海外旅行に欠かせない最重要品!
これがなければ、そもそも海外旅行できなくなってしまいます。
盗難や紛失を防ぐためにも、首からかけられるパスポートケースに保管し、肌身離さず持っておくことをお勧めします。
財布
現金やクレジットカードを保管します。
現金は必要最低限の日本円と渡航先の通貨、そしてもしできればドルも持っておくと便利です。
クレジットカードについては、後ほど別の記事で詳しくご紹介しますが、使える国や範囲が広いため、VISAがおススメです。
航空券
最近はPCで手軽に予約できるため、e-ticketの形態になっているものがほとんどなので、プリントアウトしたものと一緒に旅程表も持っておくとベストです。
もちろん、乗り継ぎがある場合には乗り継ぎ用のチケットもお忘れなく!
印刷したものを紛失したときのために、スマホ等にpdfデータを取り込んでおくと、より安心です。
携帯電話(スマートフォン)
国内においても、もはや日常生活に欠かせないと言っても過言ではなくなってきた携帯時計。
特にスマートフォンは電話やメールだけでなく、WifiがあればちょっとしたPCとして、またカメラや電卓としても幅広く使えて便利です。
またラジオや音楽プレイヤーとしても使えるので、イヤフォンと一緒に思っておくといいでしょう。
貴金属・鍵など
貴金属は盗難を招く恐れがあるので、これみよがしに身に着けず、小さなものならしまっておくほうがいいでしょう。
スーツケースの鍵や家の鍵などは、いずれも紛失したら開けられなくなったり、家に帰っても入れないというトラブルを招くため、くれぐれも紛失しないよう細心の注意が必要です。
取り扱い注意な精密機器
いまや生活必需品となったスマホやノートパソコン。
あると便利ですが、精密機械なので取り扱いにはくれぐれもご注意を!
ノートパソコン
スーツケースに入れ、事前に飛行機の倉庫に預ける受託手荷物は通常、手荒に扱われることが多いため、精密機器を入れていた場合には壊されても文句が言えません。
大事な精密機器は、必ず機内持ち込みにしましょう!
デジタルカメラ
スマホにもデジカメ機能は搭載されていますが、せっかくの海外旅行、海外の素敵な景色を綺麗に撮りたいですよね!
そんなときに大活躍するのが、デジカメです。
デジカメもノートパソコン同様、精密機器なので、壊されないよう必ず機内持ち込みにしましょう。
スマートフォンのバッテリー
今年4月に国際民間航空機関がリチウムイオン電池の旅客機への預け入れを禁止し、また8月にスカイマークでモバイルバッテリーが発火した事件から、モバイルバッテリーの扱いは厳しくなっています。
特にリチウムイオン電池式のモバイルバッテリーは規制が厳しいため、スーツケースに入れて受託手荷物にするのではなく、必ず機内持ち込みの手荷物に入れましょう!
手放せない常備薬や最低限の身の回り品
筆記用具や常備薬、その他こまごまとした身の回りの日用品は、旅行中であっても必ず必要となります。
これもすぐ取り出せるよう手元に置いて、必ず忘れないよう事前にチェックしましょう!
ボールペンや筆記用具
入国審査用紙に記入する際に必要です。
用紙は機内で配られるので、事前に記入しておくと空港についてからの手続きがスムーズかつ楽になります。
できれば小さなメモ帳もセットでまとめて持っておくと、ちょっとメモしたいことがあったときに便利です。
眼鏡やコンタクトレンズ
普段から目が悪く、眼鏡やコンタクトレンズを常用している人にとっては、なくてはならない必需品です。
普段コンタクトのみ使っている方でも、寝る前にコンタクトを外した後にトイレなどでちょっと席を立ちたくなったときや荷物を取りたくなったときなどのために、眼鏡も一緒に持っていくことをお勧めします。
常備薬やコンタクトレンズ保存液
常備薬や救急セット、コンタクトレンズ保存液は、必要最低限のみ機内持ち込みにして、残りはスーツケースに入れます。
特に液状タイプの薬やコンタクトレンズ保存液は、液体なので必ず100ml以内にし、液体用ポーチにまとめて入れておきましょう。
歯ブラシと歯磨き粉
ロングフライトで、機内泊になる場合に必要となります。
市販の歯磨きセットでもいいですが、歯磨き粉は液体扱いになるため、同じく100mlに留め、液体用ポーチに入れておきましょう!
ハンカチやハンドタオルなど
暑いときは汗を拭いたり、ちょっとしたときにあると便利です。
幅広いシーンで大活躍の便利グッズです!
必要最低限のメイク用品
普段化粧をしている人、特に女性はマスカラやファンデーション、乳液や口紅など必要最低限のメイク用品も必要です。
化粧品は通常、液体物扱いなので、これもそれぞれ100ml以内に抑え、液体用ポーチにまとめて入れておきましょう。
メイク落としには、液体状のものよりも「ふくだけコットン」のようなシート状のものが手軽でかさばらないので、おススメです!
機内持ち込み用荷物パッキングのコツ
なお、機内持ち込み用荷物をパッキングするときは、以下の種類に分けておくと便利なのでおススメです。
・パスポートや航空券、財布やスマホなど肌身離さず持っておく貴重品を入れておくための小さなポーチやポシェット
・折り畳みできて軽量なエコバッグ
コンタクトレンズや眼鏡、薬や歯磨きセットなど、機内で頻繁に使うものを入れて足元に置いておきます。
頭上の荷物入れから度々取り出す必要がなくなり、取り出す度にたびたび立ち上がらなくてもいいので周りの迷惑にもならず、かなり便利です。
・上の2つと機内持ち込み用荷物を全て入れる大きめのバッグ
もちろんですが、機内持ち込み用手荷物は、必要最低限に留めておくことが大切です。
特に乗り換えが多いフライトでは、空港内でずっと持ち歩くことになるので、少しでも身軽にしておくことが旅を楽しむ第一歩になります。
ロングフライトも恐くない!機内であったら便利な物
そうは言っても空気が乾燥し、肌寒い機内では、それだけでは心もとないもの。
特に女性にとっては、乾燥と寒さはお肌と身体の大敵ですよね!
さらに長時間のフライトの場合、機内で十分な睡眠が取れないと現地についてからの旅行を心から楽しめないもの。
そんなときのために、防寒・乾燥対策と安眠できるために持っていれば便利なグッズをご紹介しましょう!
機内の乾燥も恐くない!お役立ちグッズ
窓が開けられず、締め切った機内はとかく乾燥しやすいもの。
そんな中、肌の乾燥や病原菌への罹患を防いでくれるスグレモノです!
各種クリーム
リップクリーム、ハンドクリームなど
特にリップクリームは機内や寒くて乾燥した場所で、大活躍です!
マスク
機内の空気はかなり乾燥しているもの。
そんな中では、普段よりも風邪や病気への罹患率も高まります。
マスクで喉を保湿しながら予防できれば、かなり快適になります。
フェイスミスト
顔の乾燥を防ぐのに必須アイテムです!
もちろん液体なので、必ず100ml以内に抑えて液体用ポーチにまとめて入れましょう。
冷房もなんのその!な防寒グッズ
機内は締め切った上に冷暖房が完備されていますが、たまに冷房が効きすぎて寒くなることがあります。
そんなときでもちょっとした防寒グッズを持っていると安心です!
大きめのショールやストール
航空会社によってはブランケットを貸してくれるところもあるようですが、念のため、持っておくと便利です。
特に大きくて綺麗目のショールやストールを持っておくと機内で防寒として役立つだけでなく、現地に着いてからの着こなしのアクセントにもなり、お洒落にも大活躍の便利グッズなので、おススメです!
軽くて暖かい上着
薄手で軽い上着を持っておくと、機内や冬場の旅行に重宝します。
カーディガンやパーカーでも便利ですが、ユニクロのウルトラライトダウンも軽くて暖かいので、おススメです。
機内でも快適な安眠をお約束するスグレモノ!
機内、特にロングフライトで眠れないのはつらいですよね。
しかも機内は密閉した空間の中でエンジン音やその他雑音が気になるもの。
でもそんな機内でも安眠できるスグレモノがあれば恐くありません!
アイマスク
外光を遮るため、機内でのより深い安眠には欠かせません!
しかも寝顔を隠してくれるので、睡眠中の最低限のプライバシーも保てます。
トラベル枕
長時間のフライトでは、ずっと椅子に座って同じ体勢を強いられるため、寝ているだけでも疲労がたまってしまいます。
特に肩こりが激しい方には、首回りの痛みは深刻です。
そんなとき、首にはめるタイプのコの字型の空気枕があれば、かなり軽減されます!
しかも空気を入れて膨らませるタイプなので、使わないときはコンパクトに折りたためるので、持ち運びにも便利です。
耳栓
周囲の雑音が気になる方は、これがあるだけでもかなり安眠できます。
最近はいろいろなタイプの高性能な耳栓が出てきていますが、耳の痛くならないスポンジ状の柔らかめのものがおススメです。
退屈なフライトを楽しむためのお役立ちグッズ
機内では備え付けのデバイスで音楽や映画を楽しむこともできますが、長時間のフライトではどうしても手持無沙汰で時間を持て余しがち。
しかも、機内ではWifiが使えないため、PCや携帯も機内モードにしないと使えません。
携帯ゲームを持ちこむという手もありますが、それだけでは飽きるというもの。
そこで、手持無沙汰で退屈なロングフライトの機内を楽しくしてくれるグッズと、機内だけでなく現地についてからも幅広く使える便利グッズをご紹介します!
ガイドブック
数冊持っていきたいときは、一冊だけ機内に持ち込み、他はスーツケースに入れて持っていきましょう。
渡航先の旅の予習をするもよし、現地情報をゲットするもよし!また美しい写真付きのものならば、現地についてからの旅に想いを馳せるのも一つの手です。
また、本によっては入国カードの書き方まで紹介している親切仕様のものまであるので、とても便利です。
文庫本
文庫本を1冊用意するのも一つの手ですが、最近ではkoboやkindleなどの電子書籍リーダーも出てきているので、大量に読みたい本がある人はこちらがおススメです!
本のデータを大量に持ち歩くことができ、しかもかさばらないので重宝します。
オーディオプレイヤー
機内のオーディオプログラムでも音楽は聴けますが、チャンネルが少なかったり、聞きたい音楽がない場合には、iPodやiPad等のオーディオプレイヤーを持参するのも手です。
これも聞きたい音楽のデータを大量に入れて持ち歩けるので、コンパクトでかさばらず便利です。
幅広いシーンで大活躍!その他あれば便利なもの
その他、上記に分類されませんが、機内に限らず現地に着いてからも様々なシーンで幅広く大活躍する便利グッズをご紹介します!
ウェットティッシュとティッシュ
ティッシュは鼻をかんだり、汚れを拭ったりするときに重宝します。
ウェットティッシュは手を洗いたいときに水が使えないときや、怪我したときの消毒等、幅広く使えるので便利です。
スリッパ
機内、特に長時間のロングフライトでは、ずっと靴のままでいると足が蒸れるし、リラックスできません。
航空会社によってはサービスで支給されることもありますが、念のため安くてもいいので持参することをお勧めします。
また機内だけでなく現地に着いてからもホテルで使えるので、なにかと重宝します。
ワセリン
髪、顔、唇だけでなく、全身の乾燥予防として重宝するだけでなく、靴擦れしたときの摩擦防止や予防など、幅広く使える万能グッズです!
また、メイク落としとしても重宝します。
万が一ロストバゲージしたときのために!
せっかく現地に着いたのに、飛行機に預けていた受託用手荷物(スーツケース)が出てこないことは、決して珍しいことではありません。
貴重品や最低限の身の回り品を機内持ち込み用手荷物に入れておけば、金額的にはさほど大きな痛手は被らないものの、現地に着いてから着替えが1着もないのは困りものです。
そんな「ロストバゲージ」を想定に入れ、機内持ち込み用荷物の中に下着を含めた着替え一式を準備するのもおススメです。
着替え以外にも、女性ならば最低限の化粧品、男性ならば髭剃りやシェーバーも必要です。
イメージ的には一泊分の「お泊りセット」を準備する感覚でよいでしょう。
それでも心配な方のために、なんと機内持ち込み荷物だけで旅行できる裏技もあります!
詳しくは、こちらでご紹介していますので参考にしてみてください。
機内持ち込み手荷物だけで身軽な旅を!国内旅行感覚で海外旅行も楽しんじゃおう!
まとめ
機内持ち込み用荷物に入れるべきものは、大きく分けて「これだけは絶対に必要!」な必需品と「機内であれば便利なもの」の2種類。
絶対に機内に持ち込むべきものは、パスポートや現金など肌身離さず身に着けておくべき貴重品、壊れやすい精密機器、普段から手放せない身の回り品や薬などです。
また、機内は寒くて乾燥しているので、防寒・乾燥対策グッズと、機内での安眠をサポートするためのグッズがあれば便利です。
さらに長時間のロングフライトの場合には、機内を楽しく過ごせるためのちょっとしたグッズがあれば完璧!
大切なのは、機内で何が必要なのか、どうすれば機内で快適に過ごせるか考え、そこから自分にとって何が必要か考えながらパッキングすることです。